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2022.03.22
MANARA with編集部
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素敵なあの人を訪ねて 第3回 佐藤千夏様
マナラビューティー 素敵なあの人を訪ねて 第3回
こんにちは
マナラビューティー編集部の水野那菜です!
マナラは女性の社会進出・活躍を応援しています。
今回はマーケティング・プランニング支援事業「ビジネス・ソリューション・パートナー」を設立しご活躍中の佐藤様にインタビューをさせていただきました。
佐藤 千夏様 profile
1971年宮城県出身。東日本大震災、離婚を機に上京し、42歳からの再出発で、マーケティング・プランニング支援事業「ビジネス・ソリューション・パートナー」を設立。
現在は、キャスティングディレクター・演出家でもあり、俳優養成所アップスアカデミーを主宰する奈良橋 陽子さんのPRも担当。
40歳で離婚理由は・・・
年連れ添った主人からの申し出
私は宮城県の生まれで、28歳で地元の会社の社長と結婚し、結婚後は彼の仕事を手伝っていました。
しかし、結婚12年目にして、突然「子どもができないから」という理由で、
離婚の申し出が・・・。突然すぎて頭が真っ白でした。
12年、一緒にいた時間を否定されたようで、「私の人生が終わってしまった」と絶望し、
泣くばかりの毎日でした。
3・11が私に与えたこと
深く落ち込んで、実家に引きこもる日々が続き、唯一の外出は、スーパーのみ。
そんなある日、東日本大震災が起きました。
停電が2週間くらい続いて、私は当たり前の日常が、どれだけ幸せだったかそのとき、初めて実感したのです。
電気がようやく復旧し、隣町の大きなスーパーへ買い出しに行ったときのこと。
そこで小さな子どもたちの会話が耳に入りました。
『家が津波に流された』『身内が亡くなった』という、あまりにも悲惨な内容で…。
彼らはまだあんなに小さいのに、家族の命を奪われたことを受け入れている。それなのに私は離婚を突きつけられたことすら受け止めきれていなかったのです。
「私も彼らのように強くなりたい」と、震災後、死生観が180度変わった瞬間でした。
俳優・今井 雅之さんとの出会い
「落ち込んでいないで、行動しよう!」
と思い、各地の震災ボランティアにたくさん参加するために上京しました。
その中で、縁あって俳優・今井雅之さんの劇団のPRを担当することに!
毎日すごく忙しかったけれど、本当に充実していました。
しかし、今井さんはがんになってしまったのです。
彼は公演なんて続けられる状態じゃないのに、最期まで舞台に立ち続けました。
舞台袖で見た彼の力強く生きる姿を、私は一生忘れません。
彼の背中は私にさらなる「生きる勇気」をくれました。
生きているのではなく、
生かされている
離婚を突きつけられたあの頃は、
「当たり前」のことに何も感謝できていませんでした。
しかし、突然の離婚、東日本大震災、今井さんの死…たくさんの経験があったからこそ、
やっと今「当たり前」に感謝できるようになりました。全てに感謝できる今は、何があっても踏ん張れます。
地位も名誉もない地方の専業主婦が、裸一貫で上京し、こうして今、責任ある仕事ができているのは、これまでの経験のおかげです。私は経営知識を生かして起業し、
47歳で再婚もして、今は幸せな毎日を送っています。全ての経験に感謝をし、生かされていることを実感しています。
インタビューを終えて
この朗らかな笑顔からは想像もできないようなエピソードの連続で、涙無しには聞けないエピソードでした。
佐藤様は対面でも、メールでも「感謝」を何度も繰り返し伝えてくださいました。
私も「出会い」と「感謝すること」の大切さを嚙み締めていこうと思います!
佐藤様、今回は本当にありがとうございました!