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2023.11.08
MANARA with編集部
2023.11.08
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素敵なあの人を訪ねて 第11回 笹木郁乃様
マナラビューティー 素敵なあの人を訪ねて 第11回
こんにちは
マナラビューティー編集部の水野那菜です!
マナラでは女性の社会進出、活躍を応援しています。今回は東京都の株式会社LITAの代表取締役 笹木様にインタビューしました。
笹木 郁乃様 profile
1983年、宮城県生まれ。大学卒業後、アイシン精機株式会社(現:株式会社アイシン)で研究開発職として勤務。2009年より株式会社エアウィーヴでPRと営業に注力し、会社の急成長に貢献する。その後、愛知ドビー株式会社に入社して「バーミキュラ」を12ヶ月待ちの人気商品に押し上げるのに貢献し、独立してPR会社、株式会社LITAを設立。
仕事を頑張りたい私と、理解できない夫
ー子育てしながら起業して、家族に入った亀裂ー
母になり、減っていった仕事
私は20代の頃、男性と同じようにバリバリと働いていました。でも、出産し、育休から復帰すると、仕事を任される量が減ってしまったのです。それでも正社員で頑張ろうとしたのですが、「家族もいるんだからぼちぼち頑張って」と会社には流されてしまって。そこで「私は頑張りたい!やりたいことをやるために、独立しよう!」と決心しました。
「お願いだから家にいてくれ」と夫に言われて
起業してからはビジネスの相談に乗る仕事をはじめ、ちょっとずつ軌道に乗り始め、家族と住んでいる愛知から東京に出張に行くことも増えました。すると、「そんなに頑張らなくてもいいじゃないか。お願いだから、家にいてくれ。」と夫に懇願されたのです。でも、仕事を頑張りたい私にとってそれは聞きたくない言葉でした… 。私たち夫婦は、お互いエネルギーの下がるイヤな存在になってしまいました。
理解しようとしなかったのは、私の方だった
それから2年間も険悪な空気が続き、とうとう離婚届を書いて別居を申し出ました。しかし、お互いが子どもの親権を譲りたくなく、1週間ずつ離れて生活してみることを提案し、まずは私が東京のホテルで1人過ごすことにしました。当初は仕事がたくさんできるとやる気に満ち溢れていたのですが、次第に仕事で大変なこと、イヤなことがあったときに想像以上に、不安に駆られるようになってしまったのです。そう、私にとって何があっても味方でいてくれる安心感こそが私のチャレンジのエネルギーだったと気づいたのです。
私はそこから勇気を出して夫との関係を再構築することに努め、今ではお互いを支え合える最高のパートナーだと思っています!その後も会社で大変なことがあり、悔しくて涙が止まらないくらいつらいことも沢山ありました。でも、私には家族という私の挑戦を支えてくれる心強い味方がいます。しかし、その存在は当たり前ではありません。感謝と思いやりを忘れず、一方的ではなく、お互いを支えていくことこそが大切。そのことに気づけた私に、もう怖いものはありません!